研究概要のパワポの書き方を知りたい…
就活で研究内容をプレゼンするにはどうすればいい…
こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回は理系就活生向けに就活での研究概要のまとめ方をご紹介します。
研究概要・研究レポートを提出する時期
理系就活では学部生・院生問わずに、研究概要が分かる資料の提出を求められます。
企業に提出するタイミングは以下のとおりです。
- ES提出時:3月上旬
- 1次面接直前:3月下旬
就活序盤で研究概要資料の提出が必要になることを覚えておきましょう。
また、理系学生であれば希望職種に関係なく研究内容は問われます。
営業希望だから研究概要は不要かな…と考えずに事前に準備しておくことが大切です。
研究概要の提出形式とは?
ここからは具体的な研究概要の書き方をご紹介します。
まず、研究概要の提出形式は2つあります。
- 文字数指定
- 用紙指定
以下、詳細をご説明します。
研究概要を文字数指定で作成
文字数指定では、ワードを使用して決められた文字数で研究概要の説明資料を作成します。
『志望動機』『頑張ったこと』と同じように、ESの中に研究概要を記載する項目があります。
頻出の文字数は以下の3つです。
- 200文字以内
- 400文字以内
- 600文字以内
文章で研究概要を説明するため、専門用語は使わずに分かりやすい内容でまとめるのが大切です。
研究概要をA4で1枚で作成
用紙指定の形式では、ESとは別にA4用紙で研究概要の説明資料を作成します。
最頻出なのはA4用紙1枚でまとめる形式なので、ポスター発表のような構成で作成してみてください。
A4用紙1枚の研究概要に必要な項目はこちらです。
- 研究背景
- 研究目的
- 実験方法
- 結果
- 学会発表と論文投稿
研究概要をA4用紙1枚でまとめたときの参考レイアウトです。
研究の素人でも理解できるように図や表を多用するのがおすすめです。
研究概要をA4で2枚で作成
企業によってはA4用紙2枚で研究概要を作成することもあります。
とはいっても、基本的な構成はA4用紙1枚のときと同じです。
A4用紙2枚分の研究概要が求められるということは、企業が研究活動を重視している意図が読み取れます。
A4用紙1枚の内容に追加して『今後の予定』を具体的に記載し全体の完成度を上げることが大切です。
研究概要をパワーポイントで作成
企業によっては以下の設問で研究内容を紹介する形式もあります。
- A4用紙10ページで紹介してください
- 研究内容を10分で発表してください
上記のような場合は、パワーポイントで研究概要の説明資料を作成します。
学会発表や論文投稿を経験した学生は、過去に作成した研究紹介のパワポを就活用にアレンジしてみてください。
就活用の研究概要の書き方
ここからは、就活用にアレンジした研究概要の書き方を紹介します。
既に紹介していますが、研究紹介ではこちらの項目を記載するのがおすすめです。
- 研究背景
- 研究目的
- 実験方法
- 取り組み
- 今後の予定
- これまでの成果
就活用に研究概要を作成するときには、研究を全く知らない素人に説明することを忘れないようにしてください。
研究背景の書き方
最初は研究背景を書きます。
- なぜ、この研究が注目されているのか
- 既存研究の問題点はどこにあるのか
上記2つは丁寧に書きましょう。
200文字以内が条件のときには、研究背景を簡潔にまとめることがポイントです。
研究目的の書き方
研究背景を踏まえて、『この研究が成功することのメリット』を一言で述べましょう。
大学の研究では、研究目的が明確な場合が多いので苦労せずに書けると思います。
自分自身の取り組みと研究姿勢
自分の取り組みは、研究概要で最も大切な項目になるので慎重に作成してください。
研究概要の資料として、
- どんな実験をしたのか
- どんなシミュレーションをしたのか
を作成するのはあまりおすすめできません。
というのも、研究概要を読むのは企業の採用担当者だからです。
そのような相手に研究内容を熱く語っても短時間で理解してもらうことは難しいと思います。
就活用の研究概要では、研究に取り組む姿勢に重点を置いてまとめることが大切です。
たとえば、こんな感じです。
- 新装置立ち上げのために、素材加工担当の工場の人と協力した
- 共同研究実施のために、企業の研究者と毎月打ち合わせをした
大切なのは具体的な行動を記載することです。
研究への取り組み姿勢を通して、再現性のある行動特性を伝えることができれば高評価につながります。
研究結果と今後の期待
研究概要の最後は『研究結果』『今後の研究計画』を記載します。
『研究結果』については、既存研究との違いがはっきりと分かる内容だと理解しやすいです。
また、採用担当者が意外と気にするのが『今後の研究計画』です。
企業に入社した後は中長期的な視野で考えることが大切になるため、就活では研究の将来計画が重要な評価項目とされています。
研究概要は『です・ます』調で書くのか
研究概要は『です・ます』調で書くのかという点について確認しておきましょう。
企業から指定がなければ、文末にこだわる必要はありません。
『です・ます』調で書いても良いし、学会誌への論文投稿と同じように『である』で書いても良いです。
大切なのは『です・ます』『である』のいずれかに統一することです。
研究概要を作成するときの注意ポイント
最後に研究概要を作成するときの注意ポイントを3つ紹介します。
研究概要は就活解禁前に作成する
研究概要資料は就活解禁前に作成するのがおすすめです。
頻出文字数やA4用紙1枚、2枚については、絶対に必要になるため事前に作成しテンプレ化しておきましょう。
というのも、就活解禁後は面接対策、企業研究等やるべきことがたくさんあり想像以上に忙しいからです。
研究概要は一度作ってしまえば、企業毎に使い回すことも可能です。
就活解禁前から研究概要資料を作成することで限られた時間を有効に使うのが大切です。
専門用語を使わない
資料を作成するときに大切なのは専門用語を使わずに研究概要の説明資料をまとめることです。
採用担当が研究概要を読んだときに、本当は専門用語の意味が不明だったとしても就活生の文章能力が下手という認識をされてしまいます。
面接であれば言葉でフォローもできますが、研究概要を読むときは文章が全てです。
研究概要では専門用語を使わずに誰でも理解できる表現でまとめるようにしてください。
どうしても専門用語を使わない場面では、必ず注釈を入れておきましょう。
研究概要資料を家族や友達に読んでもらって、内容が伝わるかを確認する方法もおすすめです。
面接での質問を意識して書く
一般的な面接では研究概要を3分程度で説明した後に、質疑応答がはじまります。
担当の面接官は事前提出した研究概要資料を読んで、質問内容を決めていることが多いです。
研究概要資料に『質問されたくない箇所』『理解が曖昧な表現』を記載してしまうと、面接時に質問される可能性が高くなります。
面接合格のため質疑応答での印象が大切です。
研究紹介が流暢であっても、質疑応答がイマイチであれば不合格になります。
このため、研究概要資料を作成するときには、面接での質問を想定しながら内容を考えてみてください。
まとめ
今回は、理系就活で大切な研究概要・研究内容の書き方と作成例を紹介しました。
いかがだったでしょうか。ぜひ参考にしてもらえると幸いです。