理系だけどいつか学会に出てみたい…
学会に参加すると就活では有利になるのかな…
理系学生の中にはこんな疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
今回は理系学生が学会に参加するメリット・デメリットを紹介します。
学会に参加するモチベーションとは?
指導教員から「学会に出てみない?」と言われたら皆さんはどう思いますか?
- 学会準備なんてメンドクサイ
- 海外ならいいけど国内は嫌だ
など考え方は人それぞれです。
大学のお金で旅行できることに魅力を感じているなら、きっと学会参加のモチベーションは高いはずです。
実際に学会に出ることになったら良いことだけではなく、大変なこともあります。
具体的なイメージを持ってもらうために、学会参加のメリット・デメリットをご説明します。
学会参加のメリット
まずは、学会参加のメリットを6つご紹介します。
卒論や修論の基礎が作成できる
一般的な学会参加の流れはこんな感じです。
〇 アブストラクト提出:学会の半年~3ヶ月前
〇 必要なデータの取得:随時
〇 プレゼン or ポスターの作成:学会直前まで
また、学会用のアブストやプレゼンを作る過程で、
- 研究背景
- 実験方法
- 取り組み
- 結果
- 考察
- 課題
といった研究の流れを整理できます。
学会準備を行いながら自分の研究を整理することが学会参加の最大のメリットです。
研究背景が書き終わらない…と焦らずに卒論・修論を作成することができます。
学生中に一度でも学会に参加していると、卒論・修論執筆が非常に楽になります。
参考 卒論・修論の「はじめに」の書き方と構成内容の例:字数稼ぎに最適!
プレゼン能力が向上する
学会では決められた時間内で発表するため、簡潔にわかりやすく伝える力が求められます。
学会準備の過程で、見やすいスライドの作り方・理解しやすい説明方法なども身に付きます。
また、良い研究成果を挙げると国際学会に参加できます。海外での英語発表は貴重な経験になると思います。
就活で有利になる
就活では研究の話をする機会が多くあります。
面接官は人事や技術系社員など、研究分野に関しては素人です。
『学会発表』という客観的な成果があれば研究への取り組みに説得力が付きます。
他大学・研究機関・企業に知り合いができる
大学内での研究では関係者が固定されてしまい、視野が狭くなりがちです。
学会発表では研究を通して、普段関わることのない人と話すことができます。
夜には懇親会の開催もあるので、積極的に参加しましょう。
卒業後に研究職で働くためには、学会でのコネクションが役立つかもしれません。
旅費を負担してくれる
学会場所までの交通費や宿泊費は、研究室や大学が負担してくれます。
各自の発表時間さえ力を出し切れば、残りは旅行です。
学会参加の目的が、タダで旅行ができるという学生も多いのではないでしょうか。
旅行目的で学会に出るときには、開催場所を見てから検討するのもいいかもしれません。
奨学金免除申請に役立つ
大学院生に限った話ですが、「日本学生支援機構の第1種奨学金」には「返還免除制度」があるのを知っていますか。
大学院入学後の「成績」「研究業績」等を評価して、優秀な成績と認められると奨学金返済が免除されます。
研究業績の中でも重要なのが学会発表経験です。
国内学会、国際学会それぞれの参加回数が大切になります。
返済免除を狙う学生は、修士1年から積極的に学会に参加しましょう。
参考 【大学院生必見】奨学金返済を免除する方法・評価基準・点数を解説!
学会参加のデメリット
学会参加には、メリットだけでなくデメリットもあります。
学会発表の準備が大変
学会に参加すると間違いなく忙しくなります。
アブストラクトの作成、追加実験、スライド作成など、学会発表の準備は想像以上に大変です。
院生は「講義」「就活」「アルバイト」なども同時に行います。
このため、就活時期にかぶる学会については、参加するかどうかは十分検討しましょう。
参考 理系院生が就活と研究を両立させることは無理なのか?5つの解決策を紹介!
普段から多忙な学院生ですが、学会参加の時期の生活は想像以上にきつくなります。
この忙しさを乗り切ることができれば、複数の作業を同時にこなす「マルチタスク能力」が鍛えられるはずです。
まとめ
今回は学会発表のメリット・デメリットを紹介しました。
いかがだったでしょうか。是非参考にしてもらえると幸いです。