理系学生は「就活が有利・楽」といわれることが多いです。
しかし、有利・不利になるかは、自分の能力をアピールできるか次第です。
今回は、理系ならではの強みを就活の面接で上手にアピールする方法を紹介します。
強みは研究を通して培った「論理的思考力」「長期的な計画力」「チームワーク力」「忍耐力」「プレゼン力」です。
1.論理的思考力
卒論発表、中間発表、学会発表など、理系学生は人前で発表する機会が非常に多いです。
自分の研究内容を制限時間で、起承転結にまとめる作業こそ、論理的思考力の賜物です。
また、論文作成は、文章で読み手を説得するため、高度な論理的思考力が求められているはずです。
異分野の人に研究内容を理解してもらうための論理の組み立て方は、就活でも絶対にアピールすべき強みです。
2.長期的な計画力
研究に取り組む際には、研究計画を立てているはずです。
その計画力こそ、企業が求めている中・長期的な期間で物事を考えて、計画を立てる力です。
明日、明後日の実験計画だけでなく、卒論・修論作成の段階でどのような内容を説明するかを常に考えてみてください。
また、〇〇の現象を説明するために、××の実験に取り組むといった工夫をすることで、中長期的な計画力を養えるはずです。
面接の際には、「自身の研究が将来、どのように社会貢献するのか」を良く聞かれました。
このことからも、目の前の課題だけを考えるのではなく、幅広い視野を持って研究をとらえることが重要です。
3.チームワーク力
1人ずつテーマを持って、研究に取り組んでいると思いますが、自分の力だけで研究を進めることはできません。
教授や学生とのディスカッション、引き継ぎや情報用共有など、必ずチームで取り組む力が養われているはずです。
面接の際に、「研究はチームで取り組んでいるのですか」という質問が多かったのも、企業がチームワーク力を持つ学生を求めているためです。
また、理系学生はコミュニケーション能力が低いと思われがちですが、わたしはそのようには思いません。
閉鎖的な研究室という環境で、教授と良好な関係を築き、他学年の学生とも協力して研究を遂行していくためには、高いコミュニケーション能力が求められると思います。

4.忍耐力
丸1日かけて準備した実験の失敗、教授の叱責に耐えることなど、研究は常に面白いものではありません。
それでも、一歩ずつ前に進むことが重要で、その過程で発見があると思います。
トライ&エラーの研究の中で身に付けた、失敗してもめげない心。それこそが、就活でアピールすべき忍耐力です。

5.プレゼン能力
理系学生は、卒論・修論発表、学会発表など、人前で発表する機会が非常に多いです。
論理的思考力と同時に、スライドの作り方や人前での話し方など身につく能力はたくさんあります。
優秀な学生は、国際学会での英語発表も経験するはずです。
言語を超えたプレゼン発表は、プレゼン能力だけでなく、それに立ち向かう度胸も養えているはずです。
研究を通して培ったプレゼン能力は、就活の面接で自分をアピールする際に重宝します。
研究内容を売り込むのか、自分自身を売り込むのかの違いだけです。
まとめ
研究はつらい、上手くいかない、やってられないと思うことは良くあります。
しかし、研究を通して、自分では気づかないけれど、これほどの能力が身についているはずです。
改めて、就活でアピールすべき、自分の強みを振り返ることが大切です。
そして、理系学生ならではの自分の強みをアピールして、内々定を勝ち取りましょう。
