理系就活

就活で共同研究先へのコネ就職:メリットとデメリットは?

共同研究のアピール方法を知りたい…
就活では共同研究って有利になるのかな…

こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

今回は共同研究による就職へのメリット、デメリットをご紹介していきます。

共同研究とは?

研究室には大きく分けて2種類の研究の進め方があります。

  • 研究室に代々引き継がれる分野
  • 企業との共同研究で進める分野

研究室に代々引き継がれる分野

専攻・研究室によりますが、研究室テーマの多くは代々引き継がれています。

というのも、テーマの内容は教授の専門分野に関するものがほとんどだからです。

引き継がれているテーマの課題や問題点の一部を、研究室に所属する学生が2年、3年かけて解決し、次の世代に引き継ぎをします。

研究室に引き継がれるテーマの場合、既存の実験装置の使用や参考文献が多数あるといった特徴があります。

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企業との共同研究で進める分野

研究室のテーマの中には、企業との共同研究で進めていく分野もあります。

教授の専門とは少し離れている場合、企業の研究員に常駐してもらい研究を進めていきます。

共同研究先としては民間企業だけでなく、産総研などの研究機関もあります。

新規テーマに取り組む際には、共同研究はスピード感もあるため有利に働きます。

就活での共同研究のメリット

理系学生が共同研究を進めるメリットを4つ紹介します。

  • 共同研究先に就職できる
  • チームで取り組んだ話ができる
  • 企業で働くことの理解が深まる
  • 研究テーマの背景がはっきりしている

共同研究先に就職できる

共同研究の1番のメリットは、共同研究先に就職できる可能性があることです。

企業と研究室とのコネの強さによって、実現可能性は大きく変わります。

共同研究先に採用されるのは一本釣りみたいなものです。

そのためには、企業との進捗報告会でお偉い方に気に入ってもらうことが重要です。

教授推薦と呼ばれるものに似ており、ESや面接も形だけということもあります。

チームで取り組んだエピソードができる

共同研究の場合、教授や研究室所属の学生だけでなく、企業の社員と一緒に研究をすることがほとんどです。進捗報告やディスカッションも頻繁にあります。

就活のエピソードとして、年齢が離れた人と一緒に作業をすることは、重要な経験です。

「コミュニケーションの取り方」や「わからないことの聞き方」など、チームでの取り組みを通して学ぶことは数多いです。

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企業で働くことへの理解が深まる

学部生・大学院生は忙しいといいつつも、自分の裁量で研究に取り組めます。

しかし、企業で働く場合は自分の仕事だけでなく、予想外のトラブル対応に追われることもよくあります。

共同研究では企業との接点も多く、働くことに対する理解が深まります。

研究テーマの背景が明確

企業は常に利益を出すことが求められます。

このため、共同研究のテーマを決めるときにも、「〇〇の問題を解決するため」、「××の製品に応用する技術開発のため」といった明確な目的があります。

このことは、理系学生にとっては非常にありがたいです。卒論・修論における研究テーマの背景を作ることが楽になるからです。

就活での共同研究のデメリット

理系学生にとって、実は、共同研究はメリットだけでなく、デメリットもあります。

一言でまとめると、代々引き継がれているテーマよりも共同研究は忙しいです。

その理由を2つ紹介します。

共同研究先に成果が求められる

企業にとっては共同研究の結果はすぐにでも欲しいはずです。というのも、自社の利益に直結するからです。

一方、大学の研究は、教授の方針にもよりますが、基礎研究も行われるため利益追求型ではないことが多いです。

共同研究先との進捗報告・ディスカッションが多いことの逆を言えば、それだけ成果が求められるということです。

研究は非常にハードでブラックになりがちですが、取り組んだ分だけ成果が出ます。

このため、「就活で話す研究内容のネタがない」、「修論発表の内容が無い」ということは避けられるはずです。

学会発表・論文投稿ができないことも

共同研究先の企業が、学会発表や論文投稿を許可しないこともあります。

主な原因としては、共同研究のテーマが特許に影響するからです。

「学会発表で海外に行きたい」とか、「奨学金の免除を狙いたい」といった学生は要注意です。

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まとめ

今回は共同研究をするときの就活へのメリット、デメリットをご紹介しました。

いかがだったでしょうか。是非参考にしてもらえると幸いです。

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