大学院に進学したほうがいいのかな…
理系大学院のメリットを知りたい…
大学生の中にはこんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回は理系学部生向けに大学院に進学するメリット・デメリットをご紹介します。
理系にとっての大学院とは?
大学院進学を前提に学部時代を過ごす理系学生も多いのではないでしょうか。
3年生の夏になると文系学生はインターンに参加します。
一方、理系学生は就活をせずに夏休みを楽しむ傾向があります。
大学院に行くのだから就活なんてしなくてもいい…と思うかもしれませんが、全ての理系学生が大学院に行くべきではありません。
修士1年の夏頃に、院進学せずに就職すればよかった…と後悔する院生も少なくありません。
事前に情報収集を行い、本当に大学院に行くべきかを検討してみてください。
理系大学院に進学するメリット
『大学院は研究に専念する場所』と思われがちです。
しかし、高額な学費を払っているのだから、「自分のために進学するべき」ではないでしょうか。
学生ごとに院進学の目的は異なります。例えばこんな感じです。
- 研究に没頭
- 就活で成功
- モラトリアムの延長
大学院生活を振り返ってみて院進学で役に立ったと思うメリットを5つ紹介します。
自己成長(マインド)
大学院生はある程度の研究成果を求められます。
研究室初のテーマに取り組む修士学生もたくさんいます。毎日右も左も分からないことばかりです。
研究成果を出さないといけない…というプレッシャーと闘いながら、トライ&エラーの実験や文献調査に取り組みます。
このような生活を続けていると、「大体のことはなんとかなる」という良い意味で楽観的な考えが自然と身に付きます。
また、全てのことが予想通りに進むはずもないので、完璧を求め過ぎず8割程度で十分であるという思考プロセスの大切さも体感できます。
大学院生は、
- 学会発表
- 論文投稿
- 就活
- アルバイト
- 修士論文
など常に忙しいです。
効率的にタスク処理を行う必要があるため、優先順位を付ける考え方も学べるはずです。
自己成長(スキル)
ワード、エクセル、パワーポイントなどのPCスキルは間違いなく上達します。
研究分野によっては、プログラミング知識を習得することもできます。
研究の発表機会も多いため、見やすい資料の作り方・プレゼンスキルも身に付きます。
また、英語論文を読む必要があるため、英語に対する壁も非常に低くなるはずです。
就活で圧倒的に有利
既にご説明した『マインド』と『スキル』を持っている理系大学院生は就活で有利です。
学生時代のエピソードとして研究内容を話せるため、理系職採用では学部生には負けません。
大学院で採用されると学部卒採用と比べて初任給が2~3万円程高いこともメリットです。
院卒1年目と学卒3年目は同程度の給料になることが多いみたいです。

研究に専念できる
学部時代に興味のあるテーマに取り組めた人は、内部進学してさらに2年間研究に没頭できます。
もし、卒論のテーマにあまり興味がなかったら、別研究室や他大学院に移ることも視野に入れるべきです。
周りの友人が内部進学だからといって、なんとなく行動するのはもったいないです。
大学院の生活はあっという間なので興味のあるテーマで研究に取り組めると充実するはずです。

モラトリアムを謳歌できる
大学院に進学すると、2年間自分の将来を見つめ直す時間ができます。
『モラトリアム=遊び』だけではありません。
就活や今後の人生設計において、大学院生活が与える影響は非常に大きいはずです。
理系大学院に行くデメリット
院進学にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
実際に大学院に進学した経験から見えてきた、大学院進学のデメリットを3つ紹介します。
社会人経験が2年遅れる
モラトリアム期間があることの真逆です。
学卒で就職していれば給料をもらいながら自活できます。
一方、院生だとバイトからの収入しか見込めないためお金に余裕があるとは言えません。
20代前半の貴重な時間を金銭面で不自由に過ごすと後悔が残るかもしれません。
閉鎖的な環境で過ごす
大学院生活の基本は研究室です。
規模の大小はありますが10~20人程度の仲間と2年間過ごします。
日々、同じ環境で過ごしていると思考や行動にマンネリ化が生じてしまいます。

学費がかかる
大学同様、大学院進学にも『入学料・授業料』がかかります。
同じ年齢の学部卒の友人が働き給料をもらっているのに対し、大学院生は授業料を払う立場です。
比べてると非常につらい気持ちになります。

まとめ
今回は理系大学院に進学するメリット・デメリットをご紹介しました。いかがだったでしょうか。
院進学で悩んでいる方に読んでもらえると幸いです。
