大学院試験で不合格だったらどうしよう…
夏以降に就活しても間に合うかな…
このような不安をもつ方も多いのではないでしょうか。
今回は院試受験者向けに院試で落ちてしまった時の進路をご紹介します。
院試で落ちる人はどれくらいいるの?
大学受験と比べて倍率が低く、合格しやすいと言われている院試ですが、実際に落ちる人はどれくらいいるのでしょうか。
過去の東大大学の院試データをみてみますと、倍率は1.5~3.0程度です。
東大大学院の倍率は他の大学院と比べても圧倒的に高いので、平均すると倍率は1.5倍程倍と考えて下さい。
院試で落ちてしまった時の選択肢7選
ここからは、院試で落ちてしまった時の進路について下記8つをご紹介します。
- 新卒での秋就活
- 既卒での就活
- 休学して翌年の新卒で就活
- 公務員試験
- 院試再受験(秋入学)
- 院浪(秋入学)
- 院浪(春入学)
- 留年
新卒での秋就活
新卒採用は6月以降が採用期間です。
院試不合格がわかる8月上旬~9月初旬の就活でも内定獲得は十分可能です。
理系学生は大学院に進学する人が多いですが、学部卒だから不利、院卒だから有利というわけではありません。
むしろ、2年間早く仕事を覚えられるので学卒を積極的に採用する企業もあります。
院試不合格の進路として秋就活は最も現実的なプランだと思います。
IT業界の就活サービス:レバテックルーキー
レバテックルーキーはITエンジニア特化の就活サービスです。
IT業界に特化したプロのアドバイザーがES添削・面接対策を親身にやってくれます。
しかも、就活サポートだけではなく、優良企業のオファー案件も紹介してくれます。
大手SIerはもちろん、ITエンジニアの就活で利用しないのは正直もったいないです。
既卒での就活
大学を3月に卒業後、既卒として就活をする進路もあります。
一番のメリットは『自分の好きな時期から働けること』です。
例えば、
- 長期インターンに参加してその企業に就職
- ワーキングホリデーに参加した後に就職
- 語学留学を経験した後に就職
など、選択肢はいろいろあります。
ただ、多くの企業では新卒一括採用をしており既卒枠は狭き門です。
既卒枠で就活するよりは、以下でご紹介する『休学+新卒就活』をおすすめします。
休学して翌年の新卒で就活
社会人がスタートする年度は既卒枠での就活パターンと同じですが、休学することで新卒採用を受けることでができます。
たとえば、院試不合格後の10月~翌9月まで休学すると、
- 休学中は学費免除
- 新卒チケットで就活できる
- 早期から就活できる
などのメリットがあります。
休学中に新卒就活を受けられるので翌年6月頃に内定をもらえれば、残りは自由な時間になります。
ただし、休学に対して企業が納得できる説明をしなければいけないのは事実です。
院試に落ちたから休学した…という受身な理由だと採用されるのは難しくなります。
- 長期インターンに参加
- 海外留学
- 起業に挑戦
このような積極的な理由があれば、『休学+新卒枠での就活』も選択肢として検討してみてください。
公務員試験
大学を4年間で卒業した後、学卒として翌夏の公務員試験を受験する進路もあります。
当然のことですが、公務員試験に合格するには勉強時間の確保が重要です。
公務員の進路を元々考えていなかった場合、院試不合格から丸1年間、しっかり対策する必要があります。
卒論やコアタイムの有無など、研究室によって忙しさは違うため時間不足になりそうな学生は要注意です。
参考 理系が失敗しない研究室の選び方とは?ブラックを避け就活で成功する方法。
この進路の良いところは翌夏の公務員試験後は約半年フリーになることです
旅行に行くのもよし、バイトするのもよし、就職が決まっているので安心して半年遊ぶことができます。
院試再受験(秋試験)
多くの学生が受験する院試の時期は夏頃だと思います。
全ての大学院ではありませんが、秋頃に院試を実施する大学院があるのを知ってますか。
奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)という奈良県に位置する大学院に特化した教育機関も秋に院試を実施する大学院の1つです。
NAISTの院試についてはこちらの記事でまとめています。
日本全国には秋に院試を行う大学院もあるので、是非調べてみてください。
院試浪人(秋入学)
大学院入試に不合格になった場合、院浪して翌年に再受験する進路もあります。
院浪とは学部卒業後に研究生として研究室に所属し、院試に再受験することです。
院試では受験時期の違いによって入学時期も2つあります。
- 秋入学
- 春入学
院浪して翌夏の『秋入学の院試』に合格できれば、同級生との出遅れは半年で済みます。
ただし、研究生の身分はグレーなことが多いので注意してください。
研究室によっては他の学生と同様に研究室運営にも携わるため、院試勉強に専念できないこともあります。
研究生として勉強する環境に適しているかどうかは事前に確認が必要です。
院試浪人(春入学)
院浪人して翌夏の『春入学の院試』に合格すれば、同級生とは1年遅れで大学院に入学します。
この選択肢では、研究生期間が1年になってしまいます。
学部と修士で同じ研究室にいた場合は、修士過程を3年間をやるようなイメージです。
留年
最後に留年の選択肢について紹介します。
理系の場合、院試不合格が原因で留年するのは止めた方がいいです。
再度院試を受けても不合格になる可能性はあります。その時に学卒の資格を持っていないと就職に切り替えることすらできません。
留年を選ぶよりは大学卒業後に研究生として院浪し、秋入学する選択肢をおすすめします。
院試に落ちないための対策
院試に落ちないに越したことはありません。そこで院試に落ちないための対策を2つご紹介します。
院試対策は早めに始める
院試対策は早めに始めるようにしてください。
特に外部生の場合は、過去問や内部生が使用している教科書を入手すると効率良く勉強が進みます。
数学や専門科目だけでなく、TOEIC対策も早い時期に始めてベストスコアを取ることが大切です。
滑り止め大学院を受ける
どんなに院試に合格する自信があったとしても、滑り止め大学院を受けるようにしてください。
不測の事態で院試を受けられなかったり、点数が足らずに不合格になってしまう可能性もあります。
とりあえず願書は提出して、志望大学院から合格通知をもらったら辞退するという方法もあります。
また、外部受験を目指す方は不合格の可能性が高いので自分の大学院にも出願するようにしましょう。
まとめ
今回は院試に落ちてしまったときの進路を紹介しました。
いかがだったでしょうか。ぜひ参考にしてもらえると幸いです。