自由応募の企業に入りたいんだけど…
学校推薦を蹴っても大丈夫かな…
こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回は学校推薦を辞退できるかどうかをご紹介していきます。
学校推薦の仕組み
理系就活では学校推薦があります。
うまく使えば選考を有利に進められますが、基本的には辞退不可であるため足枷となるリスクもあります。
また、学校推薦には誰が発行するかで2種類あるかをご存知でしょうか。
- 教授推薦:教授が発行
- 専攻推薦:大学が発行
企業がどちらの種類の推薦書を求めるかはケースバイケースです。

学校推薦は辞退できるのか
学校推薦を辞退できるかどうかを『教授推薦』『専攻推薦』に分けてご紹介します。
教授推薦:辞退できる
教授推薦とは就活生が教授へ個人的に依頼し発行してもらう書類です。
教授推薦の発行には大学就職課は関与していないため、推薦書提出後も辞退することは可能です。
ただし、辞退すると教授の信頼性が落ちてしまい迷惑がかかるのも事実です。
推薦辞退後に揉めないためには、推薦書を発行してもらうときに辞退の可能性があることを伝えるのが大切です。
専攻推薦:辞退できない
専攻推薦は大学就職課を通して発行される大学公認の推薦書です。
就職課が認めている推薦書であるため、基本的には辞退することはできません。

推薦応募でわざと落ちるのはあり?
就活での推薦応募は有利になりますが、合格率100%ではありません。
ということは、辞退不可の専攻推薦をもらってわざと落ちることも実際は可能といえます。
ただし、グレーな方法になるため覚悟の上でやるようにしてください。
選考でマイナス評価の行動をする
企業の採用担当からマイナス評価をもらい、選考で不合格になる方法です。
意図的に評価を下げるには以下の行動があります。
- 時間に遅れる
- 必要書類を提出しない
- 面接にやる気を出さない
こんな就活生が応募してきたら一緒に働きたいとは思わないので、間違いなく選考は不合格です。
ただし、時間を割いて就活対応をしている企業側にも迷惑がかかってしまいます。
就職課に相談する
推薦先の企業に行きたくないことを就職課に相談するのも選択肢のひとつです。
大学によって対応も変わりますが、十分な理由があれば辞退を認めてくれることもあります。
もちろん、『推薦は辞退不可なので推薦企業に就職してください』と言われる可能性もあります。
その場合には、就職課の担当者を再度説得するか、無視するかの2択を迫られます。
推薦を蹴ったときのリスク
推薦を蹴ったときにはどんなリスクがあるのでしょうか。2つご紹介します。
翌年以降の推薦枠が減る
推薦制度は大学と企業の信頼関係に基づき成立しています。
このため、大学側に辞退者が出ると信頼関係も悪くなり、翌年以降の推薦枠が減らされる可能性があります。
推薦枠数は景気や採用方針によっても変わるため、辞退者が出ても影響が及ばないことも考えられます。
教授との関係性が悪くなる
就職には多くの教授が関わっているため、専攻推薦を辞退すると教授との関係性が悪くなる可能性があります。
大学卒業後に研究分野に進学する場合は、学会発表等があるため大学との関わりが続きます。
研究分野は想像よりも狭い世界です。教授との関係性が悪いとやりづらくなってしまうので注意してください。
推薦同意書の発行には注意
専攻から推薦をもらうときには同意書にサインをします。
適当に同意書を書くのではなく、推薦を断ったときのリスクについての記載があるかを確認してください。
もし『推薦を辞退した場合には卒業単位を認めない』という文言があるならば、推薦辞退のリスクは大きすぎます。
推薦取得を悩んでいるときには、同意書へのサインはできるだけ引き延ばして他企業の選考を待つのが有効です。
まとめ
今回は学校推薦の辞退に関する情報をご紹介しました。
いかがだったでしょうか。是非参考にしてもらえると幸いです。