ヒューマネージ社の性格テストって何が出るんだろう…
性格テストの事前準備はどうしよう…
コーピング検査の対策を知りたい…
就活生の中にはこんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回は実施企業が増加しているTG-WEBの性格テストに関して対策方法、過去問題、解答などをご紹介していきます。
TG-WEBの性格テストとは
TG-WEBには『言語』『計数』『英語』『性格』のテスト科目があります。
企業毎に実施科目は異なりますが、性格テストだけが実施されることもあります。
また、TG-WEBの性格テストでは、以下の項目を診断します。
- 仕事に必要な行動特性
- 会社と受験者の適合度
- ストレス状態
- ストレス対処法
近年TG-WEBは急増しているので事前に出題内容を確認することが大切です。
性格テストの種類
TG-WEBの性格テストには7種類あり、質問数や制限時間が異なります。
詳細はこちらの通りです。
テスト名 | 特徴 | 質問数 | 制限時間 |
A8:コンピテンシー | コンピテンシー(仕事に必要な行動特性)を測定 | 前半:26項目から3問を選択。後半:156問 | 30分 |
CAM | 人・組織に対する性格を測定 | 161問 | 20分 |
CP | キャリアパーソナリティ(仕事の成果につながる性格)を測定 | 125問 | 15分 |
G9:コーピング | ストレス状態・ストレス耐性を測定 | 60問 | 10分 |
T4:エンゲージメント | エンゲージメント(仕事にのめり込む力)を測定 | 35問 | 10分 |
Vision | 会社と受験者の働き方の適合度を測定 | 54問 | 20分 |
W8:チームコミュニケーション | 社会性を測定 | 40問 | 10分 |
ここからはTG-WEBの7種類の性格テストの詳細をご紹介していきます。
A8(エーエイト)
テスト概要
A8は『コンピテンシー(仕事に必要な行動特性)』を測定するテストです。試験は前半・後半に分かれています。
A8前半テストでは、学生時代に一生懸命取り組んだことを回答します。26項目の中から3つを回答します。
選んだ回答自体が評価対象となるのではなく、面接時のネタになる程度です。自分自身が何を選んだかについては覚えおきましょう。
A8の後半では学生時代に取り組んだことに対して、どのように考え行動してきたかを選択します。
対策方法
A8では12のコンピテンシー(仕事に必要な行動特性)を診断しますが、すべての項目が高いことがプラス評価につながります。
12のコンピテンシーは『方向性』に関する6問と、『パターン』に関する6問から構成されます。
たとえば、『相手からの要求に早急に応えられるように努めたことがある』という質問では、『相手からの要求』という『方向性』と同時に、『早急に応える』という『パターン』を測定していることになります。
CAM(カム)
テスト概要
CAMは対人・対組織など社会的な場面で、能力を円滑に発揮できる性格かどうかを測定するテストです。
テストは前半・後半の2部構成です。
CAMの前半では、質問に対して『あてはまると思う』『あてはまらないと思う』のどちらかを回答します。
CAMの後半では、相反する内容の質問文が2つ示され、自分が近いと感じる方を選択します。
対策方法
CAMでは『対人面での性格』『対組織面での性格』の2つを測定します。
質問に対して『あてはまると思う』を選択すれば尺度(評価項目)は高くなります。
一方、『あてはまらないと思う』を選択すれば尺度は低くなります。
企業や職種に応じて求める人物像の尺度は異なるため、事前の企業研究が大切になります。
CP(シーピー)
テスト概要
CPはビジネス基礎としての『キャリアパーソナリティ(仕事の成果につながる性格)』を診断するテストです。
125問の設問を15分で解答します。
対策方法
CPでは4分野の性格診断をおこないます。
- ビジネス基礎パーソナリティ
- ビジネス実践パーソナリティ
- 対人スキル
- ビジネスパワー
各設問に対して『よくあてはまる』と回答するとプラス評価に、『まったくあてはまらない』と回答するとマイナス評価になります。
事前に企業研究を行い、求める人物像を把握しておくことが大切になります。
また、虚偽の回答をしていないかのチェック項目もあります。たとえば、『約束をやぶったことは一度もない』に対して『よくあてはまる』と回答すると虚偽の性格診断が出てしまいます。
一般的に、『約束をやぶったことは一度もない』と断言するのは考えにくいからです。
回答するときには虚偽性を疑う設問かどうかもしっかりと見極めてください。
G9(ジーナイン)
テスト概要
G9は全60問、制限時間は10分のテストです。
前半に『ストレス状態』、後半に『ストレス対処法』が測定されます。
『ストレス状態』のテストでは、質問が自分にどの程度あてはまるかを選択します。
『ストレス対処法』では、ここ2、3か月で自分が困ったことや、いやだと感じたことを思い浮かべ、その状況での考えや行動を問われます。
対策方法
G9の前半では4つの観点で『ストレス状態』を診断します。
- 疲労
- 怒り
- 対人緊張感
- 憂鬱感
『最近イライラすることがよくある』『不安で眠ることができない』といった質問に対して、『あてはまる』と回答すると、ストレスが溜まっている状態と診断されます。
G9の後半でも以下の4つの観点でストレス対処法を測定します。
- 積極的な問題解決
- 他者からの援助を求める
- 逃避
- 諦め
『積極的な問題解決』『他社からの援助を求める』の点数が高いと、ストレスを上手に処理できるとプラス評価につながります。
一方、『逃避』『諦め』の点数については、点数が低いほうが高評価になります。
G9についても虚偽回答をしていないかのチェックがあります。
具体的には、『他人の悪口を言ったことが無い』などが該当します。この質問に対して、『まったくあてはまらない』と回答すると、虚偽回答になってしまいます。
『他人の悪口を言ったことが無い』と断言することは、考えにくいからです。
あまりにも虚偽回答が多いと回答姿勢に問題があると診断され、マイナス評価につながりますので注意してください。
T4(ティーフォー)
テスト概要
T4は『エンゲージメント(仕事にのめり込む力)』を測定するテストです。
35問を制限時間10分で回答します。
対策方法
T4で出題される質問は大きく2種類あります。
『物事にのめり込む傾向があるか』『どのようなタイプの仕事にのめり込むか』です。
仕事のタイプは以下の4種類です。
- スペシャリスト:自由な発想を求める
- プロフェッショナル:1つのことを深堀する
- チームオペレーション:チームで仕事をする
- プロジェクト:仲間と議論しながら仕事を進める
T4では上記4タイプの全てに当てはまる回答をすれば、さまざまな仕事にのめり込む性格と診断されるため、高評価につながります。
とはいっても、どのような回答を意識すれば4タイプ全てに当てはまるかって難しいと思います。
回答の際には以下のような性格傾向を踏まえて答えるのがおすすめです。
●物事にのめり込む傾向+人間関係を構築できる
『熱しやすく冷めにくい性格』つまり、のめり込みやすく、その状態が長続きするのが、好ましい性格特性になります。
仕事を進める上では感情に任せて行動するのではなく、良好な人間関係を構築し他人に配慮できることも好ましい性格傾向です。
●さまざまな仕事にバランスよくのめり込む
個人で取り組む仕事には積極的であるが、チームで協力して行う仕事には興味を示さないという性格は、企業にとって好ましくありません。
さまざまな仕事にバランス良くのめり込む性格特性が好まれるのは間違いありません。
Vision(ビジョン)
テスト概要
Visionは企業と就活生の働き方の適合度を診断するテストです。
社会人として、どのような考え方・取り組み方で仕事を進めていきたいかを回答します。
54問が出題され制限時間は20分です。
対策方法
Visionでは左右の文章のいずれかに自分が近いかを回答します。
たとえば、『細部にこだわり緻密に進める』⇔『細部にこだわらず大体に進める』のどちらに近いかを選択します。
設問は相反する内容になっているため、正解はありません。
回答のポイントとしては、企業研究を事前に行い求める人物像・社風などを理解したうえで、マッチする性格特性を選ぶことです。
W8(ダブリューエイト)
テスト概要
W8は『社会性』を『自尊』と『共感』の2つの観点で評価するテストです。
40問が出題され10分以内に回答します。
対策方法
W8の『自尊』とは、自分には得意なことがあり自分の価値を認めることを意味します。
『自尊』は以下3つの項目で診断されます。
- 自己を肯定する
- 成功を確信する
- 私的自己認識
W8の『共感』とは、他人がどう考えているかを理解しようとすることを意味します。
『共感』は以下3つの項目で診断されます。
- 他人を理解する
- 援助を提供する
- 社会的自己認識
『自尊』と『共感』の両方が高ければW8では社会性が高いとして高評価になります。
キャリア軸に特化した価値観診断
キャリア軸に特化した自己分析を深めるにはキャリチケットスカウトがおすすめです。
価値観診断を受けるだけで、自分らしさや大切にしている価値観が明確になります。
しかも、診断結果を基に自分に合った企業からスカウトが届くので、使って損はないです。
登録はスマホからのみ可能、もちろん価値観診断の受検は無料で利用できます。
まとめ
今回はTG-WEBの性格テスト7種類にについてご紹介しました。
いかがだったでしょうか。事前に企業研究を行い、どのような人物が企業に求められているかを理解したうえで、性格テストを受験してみてください。