卒論のデータがないんだけど….
新規性が無いけど卒業できるかな…
理系学生の中にはこんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回は卒論・修論作成中の学生向けに、良い結果が出なかったり、新規性がないときに論文をまとめる方法をご紹介します。
卒論・修論の合格ラインとは?
卒論・修論では論文提出+プレゼンの両方を行うのが一般的です。
- 卒論:指導教員がOK
- 修論:指導教員+審査の教員がOK
と言ってもらえれば、無事に合格となります。
合格基準は理解したけれど、論文作成の過程では上手くいかないことも沢山あります。
理系学生が悩むポイントは、
- データが悪くて良い結果が出ない
- 新規性がない
この2つが多いと思いますので、以下、解決策をご紹介します。
データが悪いときの解決策
まずは取得したデータが悪いんだけど…という時の解決策を3つご説明します。
インプットの条件を変更する
研究では求めているデータと異なる結果が得られることが多々あります。
そんなときは、『研究条件の変更』をしてみてはどうでしょうか。
インプット情報が変更になれば、結果が大きく変わり有益なデータになる可能性があります。
悪い結果として今後の展望につなげる
取得したデータがいまいちでも卒論・修論を完成させる方法はあります。
それは『今回の方法では〇〇という結果になったので今後の課題は××することである』という形式でまとめることです。
特に、学部の卒論は限られた時間で取り組むため、必ずしも良い結果が出るとは限りません。
結論を上手にまとめる方法も知っておいて損はありません。
研究テーマを変更する
現在のテーマでは論文が書けない…という時にはテーマ変更も選択肢の1つです。
ただし、テーマを変えたからといって必ず良い結果が出るとは限りません。
変更後のテーマでも上手くいかなくて再度テーマ変更という可能性もあります。
このため、テーマ変更するときには慎重に検討してください。
特に、学部生のテーマ変更は研究の準備期間などを考えるとおすすめできません。
新規性が無いときの解決策
ここからは取得データに新規性がないんだけど…という時の解決策を3つご説明します。
評価方法を変える
結果は同じでも評価方法を変えると、違った見方をすることができます。
評価方法の変更により、〇〇の現象を解明するためには××という評価方法が適しているという結論付けも可能になります。
既存テーマでは新規性が出にくい
研究室に代々伝わる既存テーマでは、結果が出尽くしている可能性があります。
そんな時は新規性にこだわり過ぎないことも大切です。
過去論文の考察を丁寧に調査し、既存研究の問題点を洗い出してください。
きっと取得したデータが役に立つような論理を組み立てられるはずです。
ただし、論文には良い点しか記載されていないので、欠点を見つけるのは一苦労すると思います。
卒論では新規性は求められていない
学部研究では新規性が出なくても全然心配ありません。
研究室にも依りますが、卒論では研究に必要な考え方を学ぶことが大切です。
たとえば、
- 実験装置の使い方
- 研究の進め方
- 論文の書き方
- 発表の仕方
などです。
研究を始めたばかりで分からないことも多いですが、先輩や指導教員と相談しながら進めてください。
まとめ
今回は卒論・修論で新規性が出ないときの対処方法をご紹介しました。
いかがだったでしょうか。是非参考にしてもらえると幸いです。