研究室訪問での質問例を知りたい…
どんな内容を聞けばいいのかな…
こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回は研究室訪問で役に立つ質問内容をご紹介します。
研究室訪問とは?
研究室訪問とは、学生が研究室・ゼミの雰囲気を知るために開催される説明会のことです。
ホームページだけでは分からない、リアルな情報を入手できるので配属前には必ず参加するようにしてください。
とくに、以下の進路のように大学院から研究環境が変わる学生は参加必須ともいえます。
- 外部大学院に進学する
- 他の研究室に移動
研究室訪問で着ていくべき服装については以下の記事でまとめています。
研究室訪問での質問内容
ここからは研究室訪問で聞くべき質問例をご紹介します。
事前の情報収集を丁寧に行わないと、研究室配属後にこんなはずじゃなかった…と後悔するかもしれません。
- コアタイム
- 就職実績
- 研究室の人気
- ゼミの回数
- 学会参加や論文投稿実績
- 教授の人柄
コアタイムの有無
研究室のコアタイムとは、『10時から17時までは研究室に来てください』というような時間に関するルールのことです。
コアタイムが指定されている研究室では、朝の開始時間と夕方の帰宅時間が決められてしまいます。
自分の好きなタイミングで研究室に行きたいという学生とは相性が悪いです。
一方、大枠のルールがあった方がサボらずに過ごせるという学生にとってはやりやすいと思います。
自分の研究スタイルに合わせてコアタイムの有無を選ぶようにして下さい。
就職実績
卒業後に民間就職を狙う学生は、研究室の就職実績に関する情報を集めるようにして下さい。
とくに、研究室のOB・OGがどのような業界、業種に就職しているのかを聞くのが大切です。
将来就職したい企業が決まっている学生は、就職実績で研究室を選ぶのもアリだと思います。
もちろん、理系院生は大学推薦での就職が多いので、研究室の就職実績では判断できない場合もあります。
ただ、共同研究の有無や教授推薦のコネがあるかについては、研究室訪問時に押さえておきたいポイントです。
研究室の人気
希望研究室に関する毎年の人気状況についても、研究室訪問時に聞いてみて下さい。
研究室配属の決め方は大学や専攻によって違います。
- ジャンケンの勝者から決める
- 成績優秀者から決める
- 重なった場合はくじで決める
など、さまざまです。
他の学生と重複せずに行きたい研究室があれば良いですが、実際には上手くいかないこともあります。
このため、研究室に所属している先輩から過去の人気度をヒアリングして他の学生との競争を避けることが大切です。
ゼミの回数
ゼミの回数、実施頻度、所要時間などは指導教員や研究室によって全く異なります。
平均的には週1回のゼミが標準になります。
それ以上に極端にゼミ回数が多い研究室では、日々進捗が求められるので忙しいといえます。
逆に、ゼミ回数が極端に少ない研究室は、教授が学生の指導や研究に興味がない『放置型研究室』になります。
学会参加や論文投稿
所属学生の『学会参加数』『論文投稿数』についても、研究室訪問で聞くのがおすすめです。
学会参加が活発な研究室では、研究発表という名目で国内外へ旅行できます。
また、修士学生が日本学生支援機構第一種の奨学金を借りた場合、研究業績次第では返還免除の対象になります。
選考基準としては学生時代の『学会参加数』『論文投稿数』が重要ポイントになります。
返還免除の対象者になれば、何百万円の奨学金が免除される制度なので知っておいて損はありません。
詳細はこちらの記事でまとめています。
教授の人柄や雰囲気
教授の人柄や雰囲気は事前に知っておいたほうがいいです。
- 所属学生にどんな先生か聞く
- 先生と直接話をする
など、ネット上では手に入らないリアルな情報を研究室訪問を通して見つけてください。
こんな研究室入らなければよかった…と研究室選びの失敗原因のひとつとして教授との関係性悪化があります。
研究室配属後に、後悔しないためにも教授の人柄は知っておきましょう。
研究室訪問の質問はメールでもいいのか?
結論から申し上げますと、質問リストをメールで聞くのは止めた方がいいです。
ホームページでは入手できない情報だからこそ、実際に足を運んで自分自身で経験する価値があります。
メール上の回答ではニュアンスやその場の雰囲気などは分からないので、結局は役に立たない情報になってしまいます。
隣の研究室からの評判も聞くこともおすすめ
研究室訪問で時間に余裕があれば、希望研究室の隣の研究室にも足を運んでみて下さい。
一通り説明を聞いた後に、「隣の○○研究室の評判ってどうですか」と聞いてみましょう。
- 土日も夜遅くまで人がいる
- 実は夏休みが長い
- 教授の怒鳴り声が聞こえる
など、隣の研究室だからこそ見えてくる日常を教えてもらえるはずです。
自分の所属研究室については視野が狭くなりがちなので、気付きにくいこともあると思います。
研究室訪問では第3者の視点として隣の研究室からの客観的な情報を聞くのもおすすめです。
まとめ
今回は研究室訪問で聞くべき質問内容をご紹介しました。
いかがだったでしょうか。ぜひ参考にしてもらえると幸いです。