専攻科に進学したほうがいいのかな…
就職や編入と比べたメリットを知りたい…
こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回は高専生向けに専攻科に進学するメリット・デメリットをご紹介します。
高専生の進路について
高専本科を卒業すると3つの中から進路を選びます。
- 就職
- 専攻科進学
- 編入
就職する学生が最も多く、次に専攻科進学、最も少ないのが編入する学生です。
専攻科進学のメリット
まずは専攻科進学のメリットを2つご紹介します。
編入試験よりもハードルが低い
専攻科進学のメリットは編入試験よりも難易度が低いことです。
学力試験の科目数、問題の難易度ともに編入試験と比べると、求められる基準が低いです。
高専での成績上位者で推薦を取得できれば、面接だけで専攻科に進学できます。
学費が安い
専攻科の学費は国立大学の約半額です。ということは、私立大学と比較すると1/3や1/4の学費で済みます。
費用をかけずに学士を得るためには最適な進路といえます。
また、高専には自宅から通える学生がほとんどですので、下宿代もかからずに進学可能です。
専攻科進学のデメリット
ここからは専攻科に進学するデメリットをご紹介します。
就職待遇は本科卒業生と同じ
専攻科卒業後に就職する場合は、本科卒業生と同じ待遇で採用されます。
もちろん学士取得の有無はありますが、基本的には就職先の選択肢は広がりません。
高専に2年間在籍するのであれば、本科卒業後に就職したほうが実用的な経験も積めるし、給料ももらえるのでおすすめです。
以上をまとめると、専攻科卒業後に就職するという選択肢はデメリットの方が多いといえます。
院進学の情報収集もしづらい
専攻科卒業後に大学院進学を狙う学生もいると思います。
ですが、高専から編入した後に大学院進学を狙う学生と比較すると、院試に関する情報を入手しづらいため試験では不利になります。
大学⇒大学院の進路では、同じ研究室を選ぶ学生が多いため、大学に在籍していたほうが情報収集はやりやすくなります。
最終的な目標が大学院進学であれば、本科卒業後に編入するのがおすすめです。
新しい経験を得にくい
高専での学習環境は研究分野に特化しているメリットがありますが、閉鎖的な環境ともいえます。
高専1年生から同じメンバーで過ごすため、新しい知見を得にくい環境になります。
しかも、理数系学生が中心に集まっているため、一般的な大学生活と比べると多様性を学ぶ機会が少なくなります。
まとめ
今回は高専専攻科に進学するメリット・デメリットをご紹介しました。
いかがだったでしょうか。是非参考にしてもらえると幸いです。