卒論修論で先行研究がないんだけど…
論文の緒言はどう書けばいいの…
こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回は先行研究が無いときの引用の書き方をご紹介します。
卒論修論における先行研究の重要性
論文では先行研究の結果を踏まえて、研究を進めるのが一般的です。
研究目的の書き方の一例として
というのがあります。
先行研究の土台の上に、自分の研究を積み上げるようなイメージです。
このため、研究活動の最初には文献調査を行い、先行研究の結果と課題を把握するのが重要になります。
先行研究の探し方・まとめ方
誰でも簡単にできる先行研究の探し方を3つご紹介します。
- Google scholar
- キーワード + PDF
- 大学内のデータベースや図書館
Google Scholar
論文検索で一番おすすめサイトがGoogle Scholarです。
キーワードや著者名での検索が可能であり、研究分野の文献調査に役立ちます。
英語論文の網羅性が高いので、一度は使ってほしい検索ツールです。
キーワード + PDF
2つ目は、検索エンジンの使い方として『キーワード + PDF』で調べる方法です。
この方法は下記のような英語論文以外の文献調査に優れています。
- 日本語論文
- 技術報告書
- 雑誌
- 研究期間のデータ
- レポート
先行研究の調査は英語論文にこだわる必要はないので、幅広い情報源にアクセスするようにしてください。
大学内のデータベースや図書館
大学のデータベースで文献調査するのもおすすめです。
Google Scholarでは非公開になっている情報にも閲覧することができます。
また、大学図書館では自大学の文献はもちろんですが、協定大学から資料を取り寄せることも可能です。
ウェブとは異なる媒体で情報収集することも先行研究調査には大切といえます。
先行研究が見つからないときのまとめ方
論文作成では重要な先行研究ですが、見つからないときもあると思います。
そんなときの対処方法をご紹介します。
キーワードずらし
直結する先行研究がなくても関連する論文を探す方法です。
たとえば、自分のテーマが『対象物AにXの装置を使う』とします。
全く同じ先行研究がなかったとしても、
- 対象物BにXの装置を使う
- 対象物AにYの装置を使う
などの先行研究は行われている可能性があります。
文献調査では部分的に重なる領域まで範囲を広げるのが重要です。
テーマ変更
先行研究が見つからないと研究の糸口がつかみづらいです。
そんなときは、まず指導教員に相談するのが大切。
どうしても上手くいかないときには、研究テーマの変更という選択肢もあります。
まとめ
今回は卒論修論の先行研究が見つからないときの対処法をご紹介しました。
いかがだったでしょうか。ぜひ参考にしてもらえると幸いです。