OB訪問を選考中にするのはありかな…
最終面接前にOB訪問をしたい…
電話でもOB訪問できるの…
就活生の中にはこんな疑問を持っているのではないでしょうか。
今回はOB訪問に関する情報をご紹介します。
選考中のOB訪問はあり?
結論からいいますと、選考途中でのOB訪問はありです。
企業研究や志望動機を深められるようにすぐに行動するようにしましょう。
ただし、選考期間中の場合、公平性の観点から人事部はOB訪問の依頼を受け付けていない可能性が高いです。
このため、サークルやバイトなど、自分のコネを利用してOBを見つけてください。

OB訪問の予約しやすさはいつがいいの?
まずはOB訪問を行う時期をご紹介します。時期ごとの予約の取りやすさはこんな感じです。
- 12月~2月:取りやすい
- 3月~5月:取りにくい
- 6月:取りやすい
多くの学生がOB訪問をセッティングするので、就活解禁後の3月・4月はOB訪問の予約は取りづらいです。
一方、内々定が本格化する6月は比較的取りやすい時期といえます。
内々定をもらった企業の待遇や仕事内容に不安があれば、この時期のOB訪問で聞きましょう。
OB訪問のおすすめ時期
ここからはOB訪問を行うときのおすすめの時期をご紹介します。
就活解禁前(11月-2月)
OB訪問の時期としては1番おすすめです。
この時期にOB訪問をしている学生は少ないので、「企業の対応が良い」、「予約がとりやすい」ということがメリットです。
また、「早い時期からOB訪問を行っている=志望度が高い」ことを人事にアピールできるので、面接時の高評価にもつながります。
興味のある業界・企業が決まっている学生は早めの行動が大切になります。
就活解禁直後(3月-5月)
この時期のOB訪問は「説明会参加後」「1次選考後」に気になった企業が出てきた場合です。
ただし、多くの就活生が同じことを考えているため、予約が取りづらいのが欠点です。
社員もOB訪問の対応が2人目以降になる時期ですので丁寧な対応はを望めません。
内々定前後(6月-8月)
この時期のメリットは予約が取りやすいことです。
「最終面接前の対策」や「内々定した企業への不安」はOB訪問で解消できます。内々定取得後に、会社が調整してくれるかもしれません。
OB訪問のやり方・方法とは?
OB訪問のやり方で簡単なのは、知り合いが働いている企業にOB訪問することです。
この方法では直接依頼ができるため、断られることはほとんどありません。
逆に、難しいのは「知り合いがいない企業のOB訪問」です。
知り合いの数は企業数よりも圧倒的に少ないので、通常はこちらの方法でアポを取ります。
「知り合いがいる場合」と「知り合いがいない場合」のOB訪問のやり方を紹介します。
知り合いがいない場合
大学の就職課の利用した方法
大学毎の就職課を利用する方法です。
就職課にはES添削、模擬面接、就職相談など、就活生が利用すべきコンテンツがそろっています。利用料はもちろん無料です。
OB訪問をするときには就職課の「OB名簿」を活用してください。
OB名簿は各大学の卒業生が好意で連絡先を掲載している名簿のことです。
載っている社員は協力的な方が多く、きっとOB訪問を引き受けてくれます。
合同説明会を利用した方法
リクナビ・マイナビや各大学主催の合同説明会を利用してOB訪問を取り付ける方法です。
対面イベントのみ有効なやり方になります。
合同説明会では、ブース毎に約30分の説明会を繰り返し行っています。ターム間の休憩も非常に短いため、社員の方とゆっくり話をする時間はほとんどありません。
そのため、工夫してOB訪問を取り付ける必要があります。
- 事前に内容の濃い質問を考える
- 30分の説明会は最後列に座る
- 後方で待機している社員に質問をする
- 内容の濃い質問をすることで、志望度の高さをアピールする
- 聞きたいことがあるので、他の社員を紹介してくれるよう依頼する
説明会では「最後列」に座ることで、後方で待機している社員と話しやすくなります。
注意点は「内容の濃い質問」だけをすることです。平凡な質問では志望度の高さをアピールするためには不十分です。
飛び込み依頼
電話・メールを使って、人事部に「OB訪問」の依頼をするやり方です。
上記2つの方法と比較すると、難易度は高いです。具体的なやり方は後述します。
知り合いがいる場合(紹介)
サークル・研究室の先輩による紹介
サークルや研究室という「共通点」を持った先輩のOB訪問は比較的容易な方法です。
サークルや研究室の現状を話すことで、会話にも困らないのでおすすめです。
インターンで知り合った人による紹介
就活を通して、多くの学生と知り合います。
毎回の縁を大切にすることで、OB訪問につなげることも可能です。
特に、インターンシップで知り合った学生は「同じ業界」を志望していることが多いので、OB訪問のコネクションを持っているかもしれません。
インターンでお世話になった社員を通して、OB訪問を実施するやり方もあります。
長期型のインターンでは、懇親会などで仲良くなる機会もあるので、必ず連絡先を聞いておきましょう。
OB訪問のテンプレ
OB訪問のための電話のやり方
わたくし、〇〇大学△△年の××と申します。
人事部の新卒採用のご担当者様をお願いします。
―新卒担当者が出たらー
お忙しいところ失礼致します。わたくし、〇〇大学△△年の××と申します。
現在、就職活動をしており、御社の□□業務に大変興味があります。
先日、大学の就職課で調べたのですが、わたくしの大学の卒業生名簿を見つけることができませんでした。
そこで、どなたか数年以内に御社に入社された社員の方をご紹介いただき、OB・OG訪問をさせていただくことは可能でしょうか。
宜しくお願い致します。
会社の立場上、社員がOB訪問を受け入れると、仕事量が増えてしまうので無駄なOB訪問は避けたいと思っています。
電話でOB訪問を取り付けるポイントは3つです。
1. 熱意があることを伝える
- 「興味を持っている」と言われ、悪い気のする社員はいません。
2. 具体的内容を伝える
- ホームページや会社案内を見て、□□業務に興味を持っています。
- □□部署の社員さんを紹介してほしいです。
具体的な要望を伝えることで、紹介するべき社員を見つけやすくなります。
3. 打つ手がないことを伝える
- 知り合いがいないこと
- OB名簿に掲載がないこと
自分でOBを見つけるための努力をしたが、駄目だったことをアピールします。
OB訪問のためのメールのやり方
採用担当者様
突然のメール失礼致します。
〇〇大学△△年の××と申します。
▲▲よりご連絡先を紹介していただきました。
現在、就職活動をしており貴社の業務に大変興味を持っています。
ぜひ現場でご活躍されている社員さんのお話を伺いたくご連絡致しました。
□□の業務内容の理解と仕事のやりがい等をお聞きしたいため、 会社訪問をさせていただくことは可能でしょうか。
突然のお願いで、大変恐縮ですが、ぜひご検討いただければ幸いです。
よろしくお願い致します。
基本的なポイントは電話と同じです。
メールの場合は連絡先の入手経路を必ず伝えましょう。突然のメールにも関わらず、入手経路が不明の場合、会社側も不思議に思うはずです。
OB訪問には電話とメールのどちらがおすすめ?
結論から言いますと、電話でのOB訪問依頼をオススメします。
電話の場合、企業が「話し方」や「声」を判断して、学生の人柄をある程度推測できます。同時に学生も「熱意」も伝えることができます。
一方、メールの場合、「文章での依頼」になってしまうので、人柄を判断する材料が不足してしまいます。
突然連絡してきた人の依頼を受け入れる可能性はかなり低いと思われます。
OB訪問の質問内容リストとは?
OB訪問では、説明会では分からない『福利厚生』『選考情報』を中心に聞いてください。
おすすめの質問リストは以下のとおりです。
1.会社や仕事の理解
- なぜ、御社を志望されたのですか
- 具体的な仕事内容を教えてください
- 入社する前と入社した後でギャップはありましたか
- 希望の部署に配属されたのですか(配属リスクの確認)
- どんなことがプラス評価になりますか
- どんなことがマイナス評価になりますか
- その企業らしいと感じるのはどんなときですか
- 自分の意見を出しやすい社風ですか
- 打ち合わせやミーティングは多いですか
- 先輩・後輩・同僚とのコミュニケーションはどのように取っていますか
- 何時ころ出社されていますか
- 何時ころ退社されていますか
- 入社後の新人研修は何を行うのですか
- 周りの社員さんはどのよう方が多いですか(社風を理解)
- 部署の人数と年齢構成を教えてください(社風を理解)
- 最も辛かった仕事はどのようなものですか
- 辛かった仕事をどのように乗り越えたのかを教えてください(仕事の過酷さを理解)
- 最も楽しかった仕事は教えてください(やりがいを理解)
- 日中のタイムスケジュールを教えてください
- 1年で最も忙しい時期と比較的余裕のある時期はいつですか
- 配属は希望がどの程度考慮されるのか
- 飲み会の頻度はどれくらいですか
- プライベートでも会社の人と過ごすことは多いのですか
- どういった会社と一緒に仕事をすることが多いのですか
- 人事異動はどのくらいのに頻度で行われるのか教えてください
- 海外赴任のチャンスはどれくらいあると感じますか
- 入社後、何年目から大きな裁量権が与えられると感じますか
- どのような後輩と仕事をしたいと考えますか
2.会社や仕事の理解(面接対策)
- 同業他社と比べて、御社の強みを教えてください
- 同業他社と比べて、御社の弱みを教えてください
- どんなキャリアを歩むことが多いのですか(将来取り組みたいことを聞かれる)
- 志望職種と違うところに配属されていたらどうしましたか
- 優秀な社員(特に若手)と言われる人はどんな人ですか(求める人物・評価軸の確認)
- 今後どのような事業に力を入れるのか教えてください
3.福利厚生や労働環境の理解
- 福利厚生を含めて、不満な点はありますか
- 毎月の残業時間はどのくらいですか
- 給料はどのくらい貰っているのですか
- 深夜や休日の勤務日程もあるのですか
- 独身寮や住宅補助はありますか
- 年末年始と夏期休暇と有給休暇はどのような仕組みでとるのですか
4.社員の就活話
- どのような就職活動をされて入社されたのですか
- どのような軸をもって就職活動をされていたのですか
- 他にはどのような企業を考えていたのですか
- どのような点が入社する決め手になったのですか
- 就職活動でやっておいてよかったことはありますか
- 就職活動でやっておけばよかったことはありますか
5.選考対策
- 選考フローについて教えてください
- 選考時期について教えてください
- 面接ではどのようなことが聞かれましたか
- 御社を受けるときに準備したことありますか
まとめ
今回はOB訪問の情報についてご紹介しました。
いかがだったでしょうか。ぜひ参考にしてもらえると幸いです。