国家公務員の勉強はいつからすればいいのかな…
おすすめの参考書を知りたい…
こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回は理系学生が国家公務員テストを受けるときの情報をご紹介します。
試験科目(試験種目)
まずは国家公務員テストの試験科目をご説明します。
〇総合職の試験概要
- 基礎能力試験
- 専門試験
- 専門試験記述
- 政策課題討議試験
〇一般職の試験概要
- 基礎能力
- 専門試験
- 一般論文(行政のみ)
- 専門記述(行政以外)
基本的には総合職・一般職は同じ勉強方法で対策できます。
総合職のテストだけに出題される『政策課題討議試験』は別記事で対策方法をご紹介します。

国家公務員試験対策はいつから?
国家公務員を受ける予定の学生はいつから勉強すれば間に合うのかな…と気になるかもしれません。
民間企業への就職をするかどうかで勉強期間が異なりますのでご説明します。
民間企業も受けるとき
民間採用との併願をする場合は試験の1年前から勉強をスタートするのが目安になります。
というのも、修士2年または学部4年の4月~6月は民間企業の説明会や採用面接で超忙しくなります。
公務員テストの勉強計画を立てるときにはこの期間のペースダウンを見込むことが大切です。
もちろん第1志望が公務員と民間企業のどちらかによっても勉強に充てる時間は変わります。
公務員試験だけのとき
民間企業は考えずに公務員試験だけを受けるパターンです。
試験勉強に専念できるため勉強期間は半年程度が一般的になります。
国家公務員だけでなく地方公務員試験も受ける予定の方は、勉強範囲が広くなるのでスタート時期を早めてください。
また、専門試験については院試と重複する分野が多いです。
院試勉強のときに入念に対策していれば、勉強期間を短縮することができます。

勉強方法とおすすめ参考書・問題集とは?
ここからは具体的な勉強方法とおすすめの問題集をご紹介していきます。
基礎能力試験対策(総合職・一般職)
国家公務員として必要な基礎能力を判断するマーク式のテストです。
問題数 | 制限時間 | |
総合職 | 30問 | 2時間20分 |
一般職 | 40問 | 2時間20分 |
出題範囲は以下のとおりです。
- 数的推理
- 判断推理
- 文章理解
- 資料解釈
- 自然・人文・社会
センター試験と同じような問題が出題されます。
基礎的な内容が問われるので難易度は高くありませんが、制限時間が少なく素早く解答することが求められます。
また、『判断推理』『数的推理』を得点源にできるかが合格のポイントです。
というのも、両分野からの出題で全体の4割程度を占めており、対策すれば確実に点数を稼げるからです。
例年同じような問題が出題されるので、過去問や問題集で解法を覚えておきましょう。
基礎能力試験のおすすめの参考書は全分野を網羅している『スーパー過去問シリーズ』です。
専門試験対策(総合職・一般職)
マーク式のテストで各区分の専門分野から出題されます。
問題数と制限時間は以下のとおりです。
問題数 | 制限時間 | |
総合職 | 40問 | 3時間30分 |
一般職 | 40問 | 3時間 |
専門試験対策で大切なのは過去問を解いて出題パターンを把握することです。
ですが、基礎能力試験のように市販の問題集は出回っていないので、大学の就職課や知り合いを通して過去問を入手するようにしてください。
大学のキャリアセンターでは数年分の過去問を保管していますので確認してみてください。
専門記述式試験対策(総合職・一般職)
記述式のテストで各区分の専門分野から出題されます。
問題数 | 制限時間 | |
総合職 | 2題 | 3時間30分 |
一般職 | 1題 | 1時間 |
専門記述テストの難易度は院試と同じレベルなので難易度は高めです。
基本的には専門のマーク試験と同様に、過去問対策が有効になります。
他には、院試対策と同じように学部の定期テストや院試過去問を見直すのおすすめです。
ただし、大学院によっては院試の出題傾向が偏っているので、院試勉強と同じやり方だけで専門記述テストを受けるのはNGです。
必ず就職課やキャリアセンターで過去問を入手するようにしてください。

まとめ
今回は国家公務員試験の対策方法をご紹介しました。
いかがだったでしょうか。是非参考にしてもらえると幸いです。
