宇宙関係に就職するにはどうしたらいいの…
航空宇宙工学科の就職先を知りたい…
宇宙工学の就職はないのかな…
勝ち組企業や職種が気になる…
こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
小さいころからの夢で将来は宇宙関係の仕事をしたいという人は多いです。
今回は学部選択で悩む高校生、宇宙関係の就職先を探している大学生向けに航空宇宙工学科の就職情報をご紹介します。
航空宇宙工学科に入るには?
『航空宇宙工学科』を卒業することが航空産業や宇宙産業で働ける可能性が最も高いです。
まずは『航空宇宙工学科』がどんな学科かをご説明します。
工学部に所属している
『航空宇宙工学科』は大学組織で言うと工学部に属しています。
大学によっては機械工学科に含まれることもあるし、『航空宇宙工学科』が独立している場合もあります。
高校生が大学部の学部を選ぶときには注意してください。
超人気学科のため偏差値も高い
理系学生にとって航空宇宙工学は花形の学科であり常に人気が高いです。
このため、入学試験での偏差値は他の学科と比べてもずば抜けて高いです。
また、入学時は機械工学科と同じ枠で募集して、2年生や3年生で専門を分ける大学もあります。
この場合も航空宇宙工学科は超人気であるため激しい競争が予想されます。
成績順に学科選択の優先権が与えられる大学が多いので、航空宇宙を狙う学生は低学年から優秀な成績を取る必要があります。
航空宇宙工学科を卒業した後の就職先
実際に航空宇宙工学科を卒業すると、どんな企業に就職できるのでしょうか。
人気の就職先を5つご紹介します。
航空系メーカー
まずは航空系メーカーへの就職が一番人気です。
日本では『三菱重工』『川崎重工』『IHI』が航空系メーカーに該当します。
この3企業では、BoeingやAirbusの下請けとして主に航空機の翼部分・胴体部分の製造を行います。
特許や機密事項の関係上、これらのメーカーしか飛行機の機体に携われる仕事ができないため、毎年超人気の就職先になります。
航空系メーカーに入社するには大学推薦が必須となるので、自分の大学の推薦状況は早い時期に調べておきましょう。
エアライン(航空会社)
エアライン(航空会社)への就職も毎年人気があります。
日本では『JAL』『ANA』がエアラインとして新卒採用を実施しています。
エアラインの仕事は幅広いため、入社するときに以下の中から採用ルートを選びます。
- 整備士
- CA
- 技術系総合職
- 事務系総合職
理系学生に人気なのは『整備士』『技術系総合職』の2つです。
『整備士』として採用されると、羽田や成田を拠点として航空機を整備するのが業務になります。
自分の手で航空機の整備を行える唯一の職種です。
『技術系総合職』のキャリアとしては、最初の数年間は整備士として経験を積みます。
勤務もシフト体系になるため正月や盆休みはありません。
入社後数年経過すると取得資格や適性を判断して、航空機を発注する立場に異動することが多いです。
BoeingやAirbusの技術者と連携し、どのような仕様や性能の航空機が好ましいかを判断します。
その時には若手で経験した整備士としての感覚が大切になります。
宇宙系メーカー
航空産業と同じように、宇宙系メーカーに就職することもできます。
人工衛星に関する業務が多く、三菱電機・クボタが人気です。
ただし、日系大企業ならではの配属リスクもあります。
宇宙関連の仕事を希望して入社しても、実際は別のプロジェクトに回されたという話も聞きます。
また、最近では宇宙関連のベンチャー企業も出てきています。
配属リスクを避けて若手から宇宙関連の仕事をしたい人には宇宙ベンチャーも選択肢の1つになるはずです。
それ以外のメーカー
航空宇宙工学科の学生は、工学部として機械工学科と同じ勉強をしています。
このため、航空宇宙産業以外では自動車メーカーや電機メーカーに就職する人が多いです。
モノづくりが元々好きな人にとっては、身近な製品の設計・開発に携われる自動車や電機メーカーもおすすめです。
コンサル・文系就職
技術職として就職せずに、文系就職を希望する学生もいます。
理系学生の文系就職についてはこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
今回は航空宇宙工学科の人気就職先をご紹介しました。
いかがだったでしょうか。是非参考にしてもらえると幸いです。