D進のメリットを知りたい…
D進で役に立つ能力って何だろう…
こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回は修士卒業後に就職した場合と比べてD進するときのメリット、デメリットをご紹介します。
D進のメリット
D進のメリットを5つご紹介します。
- 研究に専念できる
- プレゼン能力が磨かれる
- 時間に余裕がある
- 博士号を取れる
- 学生特権を使える
研究に専念できる
博士課程に進学する最大のメリットは研究に専念できることです。
修士であれば講義や就活との両立が必要になりますし、企業勤めでは好きなプロジェクトの担当になれるかは運次第とも言えます。
自分の好きなように研究を進められるのが博士学生のメリットといえます。
プレゼン力や論理的思考力が磨かれる
博士研究では学会発表や論文投稿の機会も多くなります。
- どのような展開で説明するか
- 発表に必要なデータは何か
- 得られたデータから分かるのは何か
など、高度な論理的思考力、プレゼン力が求められます。
海外発表や外国人研究者との関わりも増えるため、英語力も相当鍛えられます。
また、修士学生との大きな違いとして研究費申請書を書く機会が増えてきます。
自分の研究を相手に説明し納得してもらえるような文章力は社会人になっても役に立つ能力です。
時間に余裕がある
博士進学を決めた後は、D2冬位まで進路に悩む必要はなく比較的時間に余裕があります。
新しいテーマに取り組むの選択肢のひとつです。
また、経験を積むために海外留学に挑戦する人も多くいます。
貴重な20代中盤の時期になるので将来の投資と思って積極的にチャレンジするのがおすすめです。
博士号を取れる
博士課程を卒業すれば、研究者の証明書である博士号Ph.Dを取れます。
将来的に研究の道で生きていくのであれば必要な資格になります。
もちろん、博士号取得後に企業に就職して開発や営業で活躍する人もいます。
学生特権を使える
他の内容に比べたら些細なことですが、学割を使用できるのも博士学生のメリットです。
公共交通機関や映画館、各種申請制度など、学生特権を最大限に利用してみて下さい。
D進のデメリット
次にD進したときに想定されるデメリットを3つご紹介します。
- コストパフォーマンスが悪い
- 閉鎖的な環境で生活する
- 学位が取れるとは限らない
コストパフォーマンスが悪い
博士号取得を費用対効果の視点で考えると、正直コストパフォーマンスは悪いです。
修士卒業後に就職した人が年収400万の場合、3年間で1,200万の収入の差が発生します。
しかも、博士学生は学費を支払っているので実質3年間で数百万円のマイナスになります。
日本では博士取得者の待遇が悪いため卒業後に良い就職先を選んだとしても、この差は埋まりません。
閉鎖的な環境
研究スタイルにも依りますが、所属研究室しかコミュニティがなく閉鎖的な環境で過ごすことが多くなります。
20代中盤の時期に多様性が少ない環境で生活するのはデメリットといえます。
ですが、学会や他研究室との交流、海外留学など、積極的に行動すればコミュニティを広げることは十分可能です。
学位が取れるとは限らない
博士号を取るためには相当な努力と運が必要になります。
しかし、5年で学位が取れないと単位取得満期退学に該当し、大学を去らなければいけません。
研究者としての道に時間とお金を費やしたのに、博士号を取れない可能性があるのはデメリットといえます。
まとめ
今回はD進するときのメリットとデメリットをご紹介しました。
いかがだったでしょうか。ぜひ参考にしてもらえると幸いです。