大学院は無駄になるのかな…
理系だけど院進学した方がいいの…
こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回は大学院進学に悩んでいる方向けに、院に行くべきかどうかのポイントをご説明します。
大学院の進学率はどれくらい?
文部科学省のデータを見てみると、大学院進学率は約10%になります。
一方、理学や工学分野の進学率は30~40%と全体平均を大きく上回っています。
国立や私立、大学院の所在地によっても進学率は変わってくるので、自分の大学については学生課に聞いてみてください。

なんとなくの進学は無駄になってしまう
将来の進路を悩んでいるときに、なんとなくの大学院進学は絶対におすすめしません。
というのも、研究室生活は想像以上に大変でストレスも多いからです。

好きな研究であれば前向きに取り組めますが、興味のない研究に2年間を費やすのはもったい無いです。
大学院に行くときには明確な目的があるかどうかを自分の中で再確認してください。
ここからは、どんな人が大学院に行くべきかをご紹介します。
大学院に行った方が良い人
大学院進学をおすすめできる人の特徴を2つご説明します。
やりたい研究がある
やりたい研究が明確な人にとっての大学院進学は最高の環境です。
昼夜問わず、好きな研究に没頭できるのは大学院時代だけかもしれません。
研究分野にも依りますが、大学院の研究室では個人では使用できない高価な装置や道具も利用可能です。
優秀な研究者が多く在籍しているので、貴重なアドバイスをすぐに貰えることも院進学のメリットといえます。
技術職として企業に就職したい
将来のキャリアを技術職として働きたい人にも院進学が向いています。
技術職の採用では理系大学の学校推薦を利用するのが一般的です。
修士学生は学部生よりも優先的に学校推薦を貰えるため、技術職で採用されるには院進学が有効になります。
研究室で身に付けられる以下のような理系スキルも技術職としては必要といえます。
- 論理的思考力
- 研究の進め方
- プレゼンスキル
- 論文作成スキル

大学院に行かない方が良い人
ここからは大学院に進学しない方が良い人の特徴をご紹介します。
モラトリアムを延長したい
モラトリアム期間を延長したいという目的で大学院に進学するのは止めた方がいいです。
修士学生も身分は学生ですが、学部生とは比較できないくらい忙しい日々を送ります。
- 研究活動
- 大学院の講義
- インターンシップ
- 論文投稿
- 学会発表
- アルバイト
普通の大学院生であってもこれらの活動を並行して行います。
モラトリアムを延ばしたいという目的で大学院に行ってしまうと、忙しすぎるのできっと後悔するはずです。

給料が欲しい
既にご紹介しましたが、大学院の平均進学率は10%なので、残りの90%の大学生は社会人として働きます。
学生と社会人の一番の違いは給料をもらえるかどうかです。
同年齢の友だちが働いて給料をもらっているのに、自分は大学院生だから無給というのは想像以上に大変です。
しかも、大学院に通うには学費を払わなけばいけません。国立であっても年間50万の費用が発生します。

奨学金制度でまかなうこともできますが、大学院修了時には膨大な借金が残ってしまいます。
卒業後は給料がすぐに欲しいという人にとっては、大学院進学は向いていないと思います。

まとめ
今回は大学院に行った方が良い人、行かない方が良い人の特徴をご紹介しました。
いかがだったでしょうか。是非参考にしてもらえると幸いです。