生物系学科を卒業したらどんな就職先があるのかな…
バイオ系学科は就職に強いのかな…
こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
今回は生物・バイオ工学系の就職事情をご紹介します。
生物・バイオ工学科とは
バイオテクノロジーや遺伝子工学って用途が広くて少々分かりづらいですよね。
そこで本記事では研究分野ではなく所属学科として、以下の学科の就職情報をご説明します。
- 工学部生物工学科
- 理学部生物工学科
- 農学部
- 生命学部
- 名称は異なるが上記の類似学科
生物・バイオ工学科の就職が厳しい理由とは
結論から申し上げますと、生物・バイオ工学科の就活事情は厳しいといえます。
就活最強の機械学科、電気電子工学科と比べると学校推薦も少なく、大企業への就職も難しいのが実情です。
生物・バイオ工学科の就職が弱いとされる理由を3つご説明します。
研究職の募集枠が少ない
生物系学生の人気就職先と言えば、企業の研究職です。
- ビール
- お菓子
- 生鮮食品
- 加工食品
上記のような食品メーカーの研究職は毎年人気が高いです。
しかも、どの企業も研究職の採用人数はかなり少ない傾向にあります。
というのも、研究職は将来への投資には必要ですがすぐに利益を出すわけではないからです。
一方、プラントエンジニア職の仕事は現状改善により製造コストを下げることです。数億円規模のコストダウンにも直結するため採用人数も比較的多くなります。
勉強分野は暗記科目が多い
大学で学習するのは有機化学、物理化学、生命科学といった暗記科目がメインです。
受験であれば、現象やメカニズムを理解しないでただ暗記することも有効です。
ですが、研究や実験を進める上では
- なんでこの現象が起きるのか
- 新しい反応を起こすのに必要な要素は何か
といった、原因分析力・論理的考察力が大切になります。
論理的に考える力は、最小限の公式だけを暗記して計算を組み立てる物理や数学を通して身につきます。
研究が単純作業になりがち
生物・バイオ工学系の研究では『ピペド』と呼ばれる単純作業を長時間行う人がいます。
たとえば、菌の培養でピペットの撹拌を1時間おきに48時間連続で行う作業です。
長時間拘束されるのに有益なスキルが身に付かないので要注意です。
役に立つスキルを持っていないと、大学卒業後の就活が上手くいかないかもしれません。
生物・バイオ系の学生が就活で成功する方法
ここまでは生物・バイオ系学生の就職が厳しい理由をご説明しましたが、就活で成功するための方法を3つご紹介します。
他の就活生と差別化できる就活サービスを利用する
ESや履歴書を登録しておけば、企業の人事から直接オファーが来る就活サービス『Offer Box』を知っていますか。
自分では想像できないホワイト企業からの連絡がくるかもしれません。
また、人事が選んだ学生にコンタクトするため、面接回数が少ないなど、内定確率もぐっとあがります。
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研究職以外を志望する
既にご紹介したように、生物系専攻で研究職として採用されるのは狭き門です。
それならば、就職するときに専門を変更するのも1つの手段です。
理系学生という広い枠で見れば、候補はたくさんあります。
- 公務員
- IT系
- 文系就職
研究内容を直接活かすことはできませんが、研究プロセスで身に付けた考え方は他の就職先でも応用できるはずです。
実験+αが身に付く研究室を選ぶ
実験で学ぶことも多いですが、それだけでは他の就活生と差別化ができません。
- 実験+プログラミング
- 実験+シミュレーション
実験+αの専門性があると、自身の強みとしてアピールできます。
企業にとっても基礎研究しかできない人材を採用するよりは、幅広い用途で活躍できそうな人材を採りたいはずです。
研究室選び・テーマ選択の時に参考にしてみて下さい。
まとめ
今回は生物・バイオ工学科の学生の就活事情をご紹介しました。
いかがだったでしょうか。是非参考にしてもらえると幸いです。